銅は堅調だが、中国の需要が地合いの足かせを懸念

ロンドン金属取引所（LME）の基準となる銅は、公式リングで1トン当たり8,605ドルで0.3％上昇した。

ロンドン - 銅価格は火曜日は堅調だったが、消費トップの中国の統計が成長と需要の弱さを示唆したことを受けて圧力にさらされた一方、在庫の増加とドル高がネガティブなセンチメントを強めた。

ロンドン金属取引所（LME）の基準となる銅は、公式リングで1トン当たり8,605ドルで0.3％上昇した。 経済健全性の指標として使用される工業用金属の価格は、4月14日以降6％下落した。

マレックスのアナリスト、エドワード・メイア氏は「４月後半の弱含みは主に中国の成長見通しに対する懸念によるものだ」と述べた。

4月の中国の銅輸入量は、中国製品に対する世界的な需要の低迷と同国の不動産市場の持続的な低迷により、前年同月比12.5％減少した。

中国の製造業活動は内需の低迷を受けて4月に予想外に落ち込み、同セクターが勢いを失いつつあることを示唆している。

シティのアナリストらは最近のノートで「中国の製造業統計は期待外れだ。景気回復はまだら模様だ。この低迷が続けばさらなる政策支援が行われる可能性が高い」と述べた。

今後に向けて、今後数日間の中国の社会融資と融資の合計データは、将来の成長と需要見通しの手がかりを得るために綿密に精査されるだろう。

一方、LME認可倉庫の銅在庫は7万1675トンで、4月18日以来40％増加した。

LME システムでの銅の入手可能性に関する懸念の後退により、3 か月契約の現金の割引が生まれました。

トレーダーらが経済見通しと米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の予想される利上げ経路をより明確に把握するために、米債務上限交渉の明確化や新たなインフレデータを待つ中、ドルは主要通貨に対して小幅上昇した。

米国通貨の上昇により、他通貨保有者にとってドル建て金属の価格が上昇し、需要が抑制される可能性がある。

他の金属では、アルミニウムが0.3%上昇して1トン当たり2,326ドル、亜鉛が0.5%下落して2,673ドル、鉛が0.1%追加されて2,120ドル、錫が0.2%下落して26,000ドル、ニッケルが2.2%下落して24,000ドルとなった。

ニッケル価格の下落の背景にはニッケル供給の増加があり、ニッケル価格は1月初旬以来25％下落している。

（レポート：Pratima Desai、編集：スーザン・フェントン、キルステン・ドノヴァン）

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